nontaのブログ

英語学習に興味・関心大です

村上春樹ワールド

 文学界七月号が書店に出ているのを
見て村上春樹の短編が掲載されて
いたので購入しました。最新作三篇
です。そのうち『チャーリー・パーカー・
プレイズ・ボサノヴァ』は題名からも
わかるようにジャズ・プレイヤーの
チャーリー・パーカー(バード)の話です。
村上春樹は自他共に認めるジャズ愛好家
です。いや、愛好家の域はとうに
超えているかも知れない。
 これは一言で言うとジャズ小説という
ものでしょう。
たとえば、バード(パーカー)が
アルトサックスを吹くときの様子を
彼はこのように描写している。
「バードはやがてマウスピースを口
にあて、リードの具合を試すように
注意深くひとつの音を出した。中略。
それらの音はしばらくそこに浮遊して
から、柔らかく地面に降りていった。
中略。バードは今度は前よりずっと
深い、芯のある一連の音を空中に送り
出した。そのようにして『コルコヴァド』
が始まった。
 このような表現はジャズに対する深い
知識の上に並みの評論家にはない作家的
力量があってはじめてなされ得るもの
でしょう。
 春樹ワールドを久々に堪能することが
できました。
他の二篇も読むのが楽しみです。

英国王室の結婚

土曜日の今日。公民館で英語をレクチャーする日でした。
出席者はおとなばかりの十五名。大半が女性です。
ここでは英会話の練習に加えて世界で起きた出来事や
時事的な問題も取り上げるようにしています。
中学生なんかより成人の方がそうした問題には関心が
深いようです。ご自分の社会経験や人生経験が豊富な
大人だからでしょうか。
さて、きょう取り上げたのは五月に行われた英国王室
Royal Weddingの話題です。約ひと月前の事ですが記憶が
まだ新しいうちに、ネタは新鮮なうちにという思いから
今のタイミングとなりました。
それと、最近になってハリー王子のお相手のメーガン・
マークルさんがツイッターなどで悪口やいじめにあって
いるという話も伝え聞いたからでもあります。
これはメデイアを源にする批判ですが、大きくわけると
次のようになります。
1.  racism 人種差別
2. divorce 離婚
3 international marriage 国際結婚
これらのうちracism人種差別を真っ先に取り上げて説明し
皆さんはどう思うかと問いました。
ご存じのようにメーガン・マークルさんのご先祖はアフリカ
系のルーツを持ちます。
賛否どちらか、手をあげて答えてもらいました。結果は
賛成、つまり人種は問題ではないという人がほとんどで
反対は二人だけでした。
これには、ただし自分の息子の嫁には反対だが英国の話なので
という率直な注釈つきです。
ところで、ツイッターで多いのが"the fact that Mrakle is black
and divorced"というストレートな感想です。
なかには"Is she a survivor of mkultra and satanic abuse?"
などというひどいことを言う人もいます。
今、ハリー王子もおおいに頭を痛めているのではないでしょうか。
最後に、あなたは保守主義派ですか、それともリベラル派ですか?
と聞いたところ大多数の人がリベラルであると答えていました。
きょうは初級の英語会話サークルにしては少し重いテーマだった
かもしれません。 
休憩時間breakをいつもより多めにしておきましたが。(笑)

「半分、青い」すずめが失恋したとき

朝ドラの話題です。
「半分、青い」で主人公のすずめが失恋しますね。
すずめの目から涙が止まらないわけですが、ここで
どうしても必要なのが幼馴染のりつの背中です。(?)
すずめは男友達の背中にもたれて思う存分泣きたかった。
友達っていいですね。特に背中を貸してくれる友達は!
ここで思い出されるのがhuckleberry friend という言葉です。
先日のブログでも取り上げましたがムーン・リバーにも
出てくるこの表現。「かけがえのない友達」「大事な友」
という意味で使われていましたね。
りつはまさにhuckleberry friendなんですね。
ちなみに、アメリカでは悲しい時に貸すのは背中ではなく
肩です。
give someone a shoulder to cry on→泣くための肩を与える。
→これが転じて「慰める」という意味になるのです。
背中でも肩でも同じようなものではありますけれどね。
ちなみに、私は泣くためにどちらも使ったことはありませんし
人に(女性に)貸したこともありませんが。(笑)

あなたは猫派、犬派?

晴天が続いていたと思ったらきょうは
久しぶりの雨。というより梅雨入りしました。
晴雨にかかわらず私は室内派です。
NHKのステイーブ・ソレシー講師によると
室内派はindoor personで屋外派はoutdoore person
と言うそうです。そして良く使われそうなのが
「どちらかというと」という表現。これはアメリカでも
more or lessという言葉で表現しているそうです。
I'm an indoor person,more or less→私はどちらかと言えば
室内派です。となるわけです。(私の場合です)
また、「間違いなく」と言いたいときはfor sureをつけ
加えればいいので
「ジェニーさんは間違いなく猫派です」→Jenny's a cat
person,for sure.と言えばいい。
これはいいですね。
使えそうです。
Thanks,Steve.

ハック。君は大事な友達だ

二週間に一度のペースで土曜日に英語学習会を
開いています。場所は公民館の会議室です。
会員は全員おとなです。男性は少なく、ほぼ
おばちゃんです。子育ても終わって一段落し
フリーの時間が増えたので昔できなかった英語の
勉強を始めてみたいという人が多い。
主に初級の英会話表現を中心にしてますが、時には
英国王室のハリー王子の結婚式の話題など、時事的な
事柄も取り上げています。
今回は映画(洋画)の話題です。オードリー・ヘップバーン
の「テイファニーで朝食を」が好きだというNさん。
主題歌"ムーン・リバー"の歌詞にhucklberry friendという
のが出てきますが、これは何?という質問です。
Nさんは英会話はイマイチだが英語の知識は豊富な人。
さて、ハックルベリーというのは「トム・ソーヤの冒険」
に出てくる腕白少年トムの大の仲良しですよね。
二人はさまざまな体験をしながら夏休みを過ごしたり
という少年時代を送るわけですが、そんな「気のおけない
友達」「かけがえのない友達」という意味をこめてムーン・
リバーの作詞者はhuckleberry  freindという表現を思いついた
のです。「私もこの歌は大好きです。」と言うとNさんは
小さな声でムーン・リバーをハミングし始めました。
それを聞いて他の何人かの会員がハミングし始めました。
私もそれに加わり唱和してしまいました。
教室の中になごやかな空気が生まれ、楽しいひとときを
過ごすことができたのでした。